最近注目が集まっているウェビナーとはどのようなものなのでしょうか。
Webミーティングとの違いや、視聴する側と開催する側それぞれのメリット・デメリットを含めウェビナーについて解説します。
■ウェビナーとはウェブセミナーの意味
ウェビナーとは、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を合わせた造語のことで、インターネット回線を通じてオンラインで行うセミナー、またはセミナーを行うためのツールのことを指します。
会場を借り、参加者を集めて行っていた大規模な講演会や会社説明会、社員教育、商品紹介などを、Web上にバーチャルな会場を作り、主催者であるホストが、ビデオやオーディオ、画面などを参加者に共有することで、直接会場まで足を運ばなくてもセミナーを開催・参加することができます。 ウェビナーツールやライセンスによって参加人数は違ってきますが、Zoomウェビナーであれば最大10,000人の参加が可能です。
■ウェビナーとWebミーティングの違いは使用目的
ウェビナーとWebミーティングの違いが分からないと感じる人も多いと思いますが、この2つは利用する目的が違います。ウェビナーとWebミーティングの違いについて比べていきましょう。
Webミーティングとは、Web会議ともいわれ、全ての参加者が画面や音声を共有し、双方向でコミュニケーションをとることができます。1対1の面談から大人数のミーティングまで、顔を見合わせて対話することができるため、顧客とのミーティングや部内・グループ内のミーティングなどに向いています。
一方ウェビナーは、主催者(ホスト)と参加者(パネリスト)、視聴者に分かれます。開催者側のホストとパネリストは自分の画面や音声を共有することができますが、開催者側が指定したときに発言が可能となります。開催者側は誰が視聴しているのか確認でき、質疑応答や投票、アンケートなどをとることも可能です。
どちらかといえば一方向で配信するシステムのため、少人数の講演者が視聴者向かって話す講演会や会社説明会、研修などに向いています。
また、Webミーティングと同じく双方向のコミュニケーションができる「テレビ会議」ですが、通信方法や準備する専用機器などが違います。
ウェビナーを使った視聴者側のメリット
ウェビナーでセミナーに参加するメリットは、何といっても手軽さです。
パソコンやタブレット端末、スマートフォンなどで視聴可能なため、会場まで移動する必要がありません。
遠方で行われるセミナーでも、会場へ移動する時間や費用、宿泊手配、身支度などを考えずに気軽に参加できます。
また、席によってモニターが見えにくいこともないので、快適に参加できるのもメリットといえるでしょう。
ウェビナーを使った開催者側のメリット
オンライン上で開催するウェビナーは、大きな会場やホールを借りなくても開催できるため、会場探しや会場との日程調整の必要がありません。
開催当日も受付や案内が不要のため、コストを抑えて開催することが可能です。
また、会場を借りないため、物理的な参加人数の制限もありません。
視聴者や参加者が遠方であっても全国各地に同時配信できるため、集客がしやすいでしょう。
ウェビナーを使った視聴者側のデメリット
ウェビナーで視聴するためにはインターネット環境を整える必要があります。
電波が弱い、不安定などの回線トラブルや機器の不調などにより視聴できないことも考えられますので、視聴する前にきちんと確認しておきましょう。
また、自宅などで人目もなく手軽に参加しやすい一方、実際の会場よりも離席しやすいので、モチベーションや集中力の低下にも注意が必要です。
ウェビナーを使った開催者側のデメリット
オンラインで視聴するウェビナーは、視聴者が離脱しやすいのが大きなデメリットです。
視聴者の姿が見えず反応が伝わりにくいため、視聴者を置きざりした退屈なセミナーを行ってしまうことがあります。
伝わりやすいアプローチの仕方や印象をよくする身だしなみ、カメラ写りなどにも注意しましょう。
背景に不要なものが写らないように、バーチャル背景や動画を使うのも離席防止になるかもしれません。 また、よい講演を行っていても、配信用の画像や音声が悪いと視聴者のストレスになるため、配信用の機材の質や配信環境を整えておく必要もあります。
本番で手間取らないように、ウェビナーツールの使い方を理解して、慣れておくといいでしょう。